当院の施設基準・診療報酬について
当院では、患者様に安心して治療を受けていただくため、以下の施設基準・診療報酬に関する取り組みを実施しております。
1.医療情報取得加算・医療DX推進体制整備加算
診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めています。
患者様よりお預かりした受診歴、薬剤情報、特定健診情報、その他の必要な診療情報は適切に管理・活用し、診察を行います。
正確な情報を取得・活用するため、マイナ保険証の利用にご協力をお願いいたします。
2.明細書発行体制等加算
医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書の発行の際に、個別の診療報酬の算出項目のわかる明細書を無料で発行しております。
明細書の発行を希望されない方は、受付にてその旨お申し出ください。
3.一般名処方加算
後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みなどを実施しております。
後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方を行う場合がございます。
※一般名処方について・・・お薬の「商品名」ではなく、「有効成分」を記載して処方することです。
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オンラインHDF(血液濾過透析)とは?

血液透析療法と血液濾過療法の長所を組み合わせた治療です。通常の血液透析療法に加え、血液回路を介し浄化された透析液(ウルトラピュア)を直接血液中に補液し、β2ーミクログロブリン、サイトカイン、補体因子等の分子量の大きい物質の除去に優れています。
オンラインHDF(血液濾過透析)に期待される効果
・透析アシドーシスに伴う関節痛の改善
・皮膚搔痒感の改善
・不眠、イライラの改善
・食欲不振、栄養障害の改善
・低血圧等の透析困難症の改善
・レストレスレッグ症候群(ムズムズ)の改善
以上のように透析における長期合併症の進行が抑えられる事により、QOLの向上生命予後の改善が期待されます。
ABI検査とは?
ABI検査とは、動脈硬化の進行程度を数値化して表したものです。 この検査により、動脈硬化の程度、早期血管障害を確認できます。 ABI検査では、血管の内腔が狭くなる「アテローム動脈硬化」の進行程度や動脈血管の狭窄や 閉塞等が推定できます。又、大体の血管年齢が分かります。
SPP検査とは?
SPP検査とは、皮膚レベルの微小環境の指標、つまり毛細血管に血流がどの程度あるかを調べる検査です。毛細血管を調べることができるという点がABI検査と異なります。
SPP検査では、動脈硬化が進行すると(抹消動脈疾患*により)、足の冷感・しびれ・皮膚の青白さ間欠性破行(少し歩くと足が痛み歩けなくなるが、少し休むとまた歩けるようになる)・安静時も足が痛む・皮膚の潰瘍、壊死等の症状が現れます。そのような方への有益な検査です。
*抹消動脈疾患(PAD):足の動脈が狭くなったり詰まったりした結果、血流の流れが悪くなった状態を言います。 リスクファクターとしては、 糖尿病、喫煙、高血圧、高脂血症、高齢者(アテローム動脈硬化)、肥満、運動不足、慢性腎不全等が知られてます。
シャント造設術について
血液透析を行うには、まずシャントが必要になります。シャントとは、静脈を動脈に縫い合わせて繋ぐことにより、動脈血を直接静脈に流す手術です。
症例:シャント血管の狭窄があり、血管造影検査を施行
シャント血管上の狭窄が確認され、シャントPTA治療にて拡張された造影写真

経皮的血管形成術(PTA)について
PTAとは、シャント血管の狭くなったり、詰まったりした部分に、バルーンカテーテル(カテーテルの先端に小さな風船がついたもの)を使って内側から圧力をかけ、拡張を行う治療のことです。
シャント造影検査を行い、狭窄が見つかった場合に行います。PTAを施行することによって、現在使用しているシャントを長持ちさせることができます。
シャント血管は、流速の早い大量の血液が長期に流れることによる血管壁の障害や、日々の透析での穿刺・止血の繰り返しにより、狭くなったりつまったりします。
当院は、可能な限り今あるシャントを長期間使用する方針で、日頃から透析室のスタッフがシャント音や静脈圧を見ています。定期的にシャントエコーまたはシャント造影による狭窄の確認も行っており、閉塞する前に効果的にPTA治療を行うことができます。